回想法で認知症予防
秘書広報課です。
皆さんは、「回想法」という言葉をご存じでしょうか。
回想法とは、幼少期など昔のことを思い出し、その思い出について語り合うことで、認知症を予防・改善する心理療法の一つです。脳を活性化させるだけではなく、気持ちを明るく前向きにする効果もあると言われています。
そんな回想法を普及するため、県内の大学生によって行われたプロジェクトの様子をご紹介します。
大学生と一緒に回想法動画を作成
このプロジェクトは、山梨県内の企業や団体が抱える課題に対して、大学生と協働で解決していく「Miraiプロジェクト」の一環として行われました。
山梨大学と山梨県立大学から3名の学生と、社会福祉法人緑樹会名山荘小規模多機能型居宅介護事業所、北杜市介護支援課の協働で、回想法を多くの人に気軽に実践してもらうため、昔の風景や建物、日用品などの写真をまとめた動画を作成。
学生は実際に市内の古民家や資料館に訪れ、高齢の方に話を伺うなど取材を行ったそうです。
みんなで回想法を体験!
完成した動画を皆さんの前でお披露目。
市内の公民館で活動する「通いの場」で上映し、回想法の体験会を開催しました。
次々に、「懐かしい!」「そういえばあったね!」などの声が上がりました。お互いに幼少期や若い頃の思い出を話し合ってとても楽しそう。
体験した皆さんからは、「昔のことはあまり覚えていないと思ったけれど、動画をみた瞬間、当時の雰囲気や香り、手触りなど、色々なことを思い出した。」「とても懐かしく、楽しい気持ちになった。」「同世代や若い人と話し合ういい機会になった。」といった感想がありました。
今後は、作成した動画のDVDを市内で回想法の実施を希望する団体などに配布したり、SNSで情報発信を行う予定です。
人生100年時代と言われる中、心身ともにいつまでも元気に楽しく過ごしたいものです。回想法がその手助けとなると良いですね。
・プロジェクトTwitterはこちら
・回想法体験の様子は、週刊ほくとニュースでもご覧いただけます。
週刊ほくとニュースご視聴はこちら