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TVチャンピオンで優勝経験のある実力派カレー「パク森」がふるさと納税の返礼品として登場!【北杜市】

日本人はみんな大好きな「カレーライス」。
最近ではフォトジェニックなカレーやヴィーガンカレーなど、多種多様なカレー専門店をあちらこちらで見かけるようになりました。

昨今ほどカレーが取り沙汰されていない時代に、一世を風靡したカレー屋「パク森」をご存じでしょうか?

「パク森」はドライカレーとプレーンカレーの合いがけが人気のカレー屋さんです。1993年に東京・市ヶ谷で創業しました。
かつて放送されていたテレビ番組「TVチャンピオン」の「カレー職人選手権」に出場し、見事優勝を果たしています。

パク森公式HPはこちら

そんな「パク森カレー」の生みの親である「森 幸男」さんは、現在拠点を東京から山梨県北杜市に移して生活しています。

なんと!!この度、北杜市ふるさと納税の返礼品として「パク森カレー」をお取り扱いさせていただくことになりました!

今回は、「パク森」の創業者である森さん夫妻にお話を伺うことができました。パク森ファンの方も、初めてパク森を知った方にも、パク森の生い立ちについてあらためてご紹介いたします。

こだわりがたくさん!手作りの家

お話を伺う前に、森さんのご自宅を案内していただきました。
庭には家庭菜園ができるスペースがあり、真っ赤なトマトが育っていました。

トマト (1)

家のすぐ脇を流れている小川にはワサビが自生しています。なんでもワサビの苗を投げ入れておいたら勝手に育ったとか。

ワサビ (1)

裏庭に案内してもらうとヒラタケがたくさん生えている原木がいくつもありました。

キノコ (1)

ご自宅は、空き家を自分で改修(3年かけて)して住んでいるとのこと。
なんでも手作りされていてすごいです…!
そんな、自然に囲まれた森さん宅にて取材スタートです。

カレー屋をはじめた経緯

-森さんがカレー屋を始めようと思ったきっかけは何ですか?

(森さん)
はじめは飲食と関係のない仕事をしていました。大学は工学部で自動車を専門にしていたので、卒業後はマツダスピードに就職しました。

働くうちに飲食に興味を持つようになり、24歳の時に高円寺でカフェバーを始めたんですよ。やっているうちに楽しくなってきて飲食にのめり込みましたね。ただ、仕事柄飲みすぎで体を壊してしまったので、途中でカフェバーは諦めました。

その後、奥さんと結婚したんですが、2人ともアウトドアが好きで新婚旅行はキャンプをしながら3ヵ月で日本一周しました。新婚旅行から帰ってきたときにはもうお金を使い果たしていたので、これからどうしようかと話し合った結果、始めることになったのが「カレー屋」です。

(奥さん)
ラーメン屋も考えたんですが、その頃はもうラーメン屋は色々なところにお店があったので、カレーに決めました。

パッケージ写真(パク森)

“伝説のカレーが生まれるきっかけとなったのは、ご夫婦の新婚旅行でした!意外なところからカレー屋が誕生したのですね。”


カレー屋「パク森」始動!

(森さん)
お店の場所は色々探したんですが、タイミングよく市ヶ谷に見つけることができたので、そこで始めることになりました。

お店の近くには大手印刷会社があって、そこに記者が原稿を持ち込むにあたり、簡単に食事がとれるカレー屋に寄ってくれました。その記者の中で、うちのカレーを食べた記者の方が「美味しい」と言って、うちのカレーを取材しにきて雑誌に載ったんですよ。

お店の周辺にはテレビ局があったので、そのうちに色んな取材を受けるようになって。あれよあれよという間に「ここのカレーはうまい」という評判が立って、お店に行列ができるようになりました。

-カレー屋を始めていつ頃のことですか?

(奥さん)
始めて半年くらいですかね。
最初は味をわかってもらえなかったのですが、少しずつ口コミで評判が広まりだんだん人気になっていきました。

(森さん)
最初、手作りでカレーを作っていたのですが、1日に100食も作っていると手が腱鞘炎になってしまうんですよね。なにかいい方法はないかと考えていたところ、たまたま見たテレビに餡子を作る機械が映っていたのを見て「これだ!」と。早速1台買ってみて、その機械で作るようになりました。

機械を導入してからは、カレーを沢山作れることになったので、お店を夜まで開けるようになりました。その間も様々な雑誌の取材を受けていて、そうしているうちにTVチャンピオンの話をいただいて出場することになったんですよ。

(奥さん)
TVチャンピオンの最終決戦が「キャンプ場でカレーを作る」というテーマだったんですが、キャンプ好きだったのが功を奏し、最終決戦を制してチャンピオンになりました。

-優勝後は、どんな反響がありましたか?

(森さん)
横浜に「横濱カレーミュージアム」というフードテーマパークが出来て、出店させていただいたのですが、そこでも5年間グランドチャンピオンをいただきました。
S&Bからも声がかかりレトルトのパク森カレーを出すことになりましたね。

-大盛況だったんですね。にもかかわらず、東京でお店を続けることをやめ北杜市に移住してきたのはなぜですか?

(森さん)
パク森が大きくなるに連れて、自分の思う味と違っていってしまったのが理由ですね。数は作れなくても、原点に還って手作りのお店を作りたいと思うようになりました。
昔の栄光は捨てて、1からやっていこうと家族で話あって、移住することを決めました。

〇北杜市での生活

-移住先に北杜市を選んだ理由を教えてください。

(森さん)
北杜市は、空気・水・太陽がすべてそろっている。かといって思いっきり田舎ではないじゃないですか。車があれば生活できるので。
ここは、これまで見てきた中でずば抜けて生活しやすい環境だと思います。

確かに、特殊な材料は都会よりは手に入りにくいですが、農作物やお肉はこっちの方が充実していますよ。

-北杜市でお店を開くことは考えなかったのですか?

(森さん)
最初はリビングのスペースを利用してお店をやろうかと思ったけど、家の手直しをしていくうちに「ここは自分の家だから商売したくないなー。お店にはしたくないという気持ちになっちゃって。(笑)インターネットのみで販売することにしました。それでも妥協はしたくないから、色々試行錯誤しながら今まで作ってきたという感じです。

外観

-移住してきて何か変化はありましたか?

(森さん)
北杜市に来てからは、できるだけエコで暮らしたいという思いが強くなりました。
伸びすぎて伐採しなければいけなくなった木やいらない木をご近所さんから引き取って薪にして使っています。生ごみもバイオ式の生ごみ処理機を使用していますよ。

バイオゴミ処理機 (1)

パク森カレーの包装も、冷凍で配送するからビニールは必要なんだけど、最小限のビニールで包装しています。そのほかは全部いらない紙で包装し、できるだけプラスチックゴミは出さないように心がけています。

あとは、移住してきて体が元気になりました。工場でひたすらカレーを作っているのは体によくないかもしれないですね。

(奥さん)
鳥のさえずりが聞こえてきたり、窓の外で鳥が飛んでいるのを見たりしながら仕込みをするときは「なんて幸せな仕込み時間なんだ」と思います。

(森さん)
カレーに関していえば、味に変化がありましたね。東京にいたときも自信をもって美味しいカレーを提供していましたが、味はこれまでよりも更に美味しくなっています。

山梨の食材や水を使わせてもらっているじゃないですか。水や空気が美味しいと料理は美味しくなりますよ。
あとは気持ちです。気持ちよく作ると気持ちのいい料理ができます。
ここで暮らすと気持ちに余裕をもって作れますからね。

小川


今後の展望

(森さん)
今年の4月くらいから、やっと冷凍で満足のいくカレーを作れるようになりました。まだまだ販売するベースにのっていないので、今回ふるさと納税はいい機会になりました。

今は、美味しくて、できるだけ体にいいものを食べてもらいたいという一心で作っています。
この土地に根差したもので新しいものを作っていきたいという気持ちが強いです。その中で、北杜市の発展と共に、一緒にカレー作りをしていきたいですね。

森さん夫婦 (1)

(奥さん)
東京でお店を開いていたときは、どうしても「商売」に重きを置きがちでしたが、せっかく山梨に来たからにはしっかりと素材にもこだわったものを作りたいと思いました。
どこかで誰かがこだわって作った食材を利用して、自分たちが新しいなにかを作るっていうのはいいですよね。それを北杜市の中でやっていけたらいいなと思います。
うちのカレーは決してお手頃価格ではないので、ある日のご馳走として食べてもらいたいですね。

❝パク森はご夫婦の歴史が刻まれたカレーでした。1からスタートし、多くの人に愛されるカレーに成長した「パク森」。今後は北杜市から、全国に「おいしさ」を届けていただきたいですね。❞

北杜市ふるさと納税では、「パク森カレー」「バターチキンカレー」「甲州ワインビーフカレー」がセットになった「パク森トリプルカレーセット」を返礼品としてお取り扱いしています。野菜とフルーツをふんだんに使った日本人の口に合うカレーです。
この機会に、ぜひ一度お試しください!

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/19209/5297255


【執筆者】ふるさと納税担当 植松