
寅年ももうすぐ終わり!甲州台ケ原宿虎頭の舞をご紹介
秘書広報課です。今年も残すところあと数日・・・!!
1年が過ぎるのは早いものですね。
今年の干支は、寅。干支が変わる前にご紹介したい北杜市の民俗芸能があります!
北杜市には、全国でも珍しい虎が舞う「虎頭の舞」が守り残されています。「獅子舞」はご存じの方も多くいるかと思いますが、「虎頭の舞」は、獅子に代わり虎がモチーフとなっているんです。

甲州台ケ原宿虎頭の舞は、白州町台ケ原宿内の田中・荒尾仁社の秋の例祭で奉納されています。黄と黒の縞模様の幕に2人1組で入り、虎頭を操りながら、お囃子に合わせて演じる舞で、秋の実りへの感謝とともに、無病息災への願いが込められています。

山梨県内で虎頭の舞が伝わるのは、台ケ原区のみ。
虎頭の舞は、全国的には、海に面した地域に伝承されている例が多く、北杜市のような山間部で伝承されているのはとても珍しいんだとか。白州町台ケ原区でもかつては獅子舞を舞っていたようですが、どうして虎頭の舞を舞うようになったのでしょう。
その由来は・・・
ある時神社境内に虎に似ている石があり、そこに獅子頭を乗せたところ祟りがあったのだそう。それ以降獅子舞を禁じ、虎頭の舞へ替わったと言われているんですよ。
そんな歴史のある虎頭の舞。明治時代には一時衰退してしまったそう。そんな中、地域の人が協力し合い、平成3年に保存会が設立。現在も活動を続けています。

市内を代表する民俗芸能「虎頭の舞」。地域の催しなどでも披露されますので、ぜひご覧いただきたい北杜の文化です。