子育てに寄り添うネウボラ推進課
今年4月に「ネウボラ推進課」が開設されて半年が過ぎました。ネウボラ推進課ではどのようなことを行っているのかをご紹介します。
「ネウボラ」ってどんな意味?
「ネウボラ」とは、フィンランド語で「相談の場」を意味し、フィンランドの子育て支援制度のことで、妊娠・出産・子育てに関する切れ目のない支援が特徴です。
ネウボラ推進課では、さまざまな専門職が常駐して、妊娠準備期から子育て期まで切れ目なく、皆さんに寄り添った支援を行っています。
子育てをサポートする専門職が常駐
ネウボラ推進課では、さまざまな専門職が常駐して、妊娠準備期から子育て期まで切れ目なく子育て中の皆さんに寄り添った支援を行っています。
保健師 子育て全般・予防接種など
助産師 妊娠・出産・授乳など
栄養士 離乳食・幼児食など
公認心理士(臨床心理士) 子どもの発達・育児の悩みなど
家庭児童相談員・母子父子自立支援員 家庭内の問題、DVや虐待、ひとり親家庭の相談、不登校の悩みなど
利用者支援専門員 困ったときの最初の相談窓口
専門職をご紹介
「どこに相談したら良いかわからない」「誰に頼ったら良いのかわからない」、そんな時の最初の相談窓口となる利用者支援専門員の輿石さんと浅川さん。
「子育ての悩みは人それぞれ。子どもの年齢によっても悩みは変わるもの。健康面や兄弟姉妹との関わり、家族との関係など、子育て中の悩みは尽きないものです。」と輿石さん。「だからこそ気軽に声をかけてもらえるように、利用者の皆さんとのコミュニケーションを大切にしています。」とのこと。いろいろな話をし、積極的にコミュニケーションをとる中で、お母さんのいつもと違う様子に気づくこともあるそうです。
「相談を受ける中で、適切な専門職、子育て機関につなぐことができた時にはとても安心します。」と浅川さん。おふたりは、さまざまな専門職や専門機関と連携しながら、その人に合ったサポートにつなげる役割を担っています。
相談業務以外にも赤ちゃん訪問や乳幼児健診スタッフのほか、子育て情報サイト「やまねっと」では、「ババ記者」と称して、ブログで子育てに関わる情報をお知らせしています。
「お母さん、お父さんの笑顔が何よりも大切。嬉しいことも辛いことも、なんでも話してください。ひとりではないですよ。応援しています。」
おふたりから子育て中の皆さんへ、心強いエールをいただきました。
助産師として、妊娠中から産後1歳前後までの子育て中の方のサポートをしている柏木さん。さまざまな相談を受け付けるほか、ネウボラ推進課で実施している両親学級「マタニティカフェ」や妊娠出産支援事業「ようこそお母さん教室」、「ベビーマッサージ」などを担当しています。
相談しやすい関係性を築くために、さまざまな場面でお母さんと関わりを持つようにしているそうです。
コロナ禍以降、お父さんの出産の立ち合いができない状況が続く中、不安を抱えている妊婦が増えているとのこと。お母さんだけでなく、お父さんにも抱っこや沐浴の仕方などを伝え、産後、スムーズに育児に関われる環境づくりに取り組んでいます。
「病院で勤務していた時と違い、産後、生活の場に帰ったお母さんを長期的にサポートできることがやりがいになっています。育児の答えはひとつではありません。その人のライフスタイルにあった育児を一緒に見つけていくことを大事にしています。」と話してくれました。
子育て中のお母さんやお父さんはもちろん、ご家族や地域の皆さんもお気軽にご相談ください。
子育てに関する情報は、子育て情報サイト「やまねっと」をご覧ください。